なにもせんほうがええ

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

さらば国分寺書店のオババ


多摩川を渡る

Youtubeで「さらば国分寺書店のオババ」を見つける。これは椎名誠原作の同名エッセイを伊武雅刀主演で1981年にNHK FMで放送されたもの。本放送当時、高校生だったが中学頃から文庫本を乱読していたこともあり小説、エッセイなどの情報には敏感でこの番組もチェックし聴いていた。余談になるがこの時代はラジオドラマなども盛んに放送されていて小松左京原作「日本沈没」もFMでステレオ放送の臨場感そのままにドラマ化されたりしていた。FM以外でもNHKラジオ第一の「日曜名画座」(森繁久彌加藤道子)なども好んで聴いていた。話を戻すと40年以上振りに聴いた番組はその殆どを覚えていた。特に当時流行っていた「スネークマンショー」仕立ての構成やBGMにはちょっと遊びすぎの感もあり、一般人に理解されるのか心配していたことを思い出す。京都で聴く「国分寺」なる地名はさっぱり馴染みもなく都心を離れた小さな駅前の古本屋をイメージしたものだ。久々にオババを聴いてみて今は無き「国分寺書店」を訪れてみたくなった。今なら自転車で足繫く通う多摩川、府中、国分寺、立川などは気楽な射程圏内となっている。天気の回復した日曜、午前中に家事を済ませロードバイクで出撃。青葉台から鶴見川を辿り多摩市を抜けて乞田川を併走し多摩川を渡る。そのまま北上を続けJR中央線を越える。国分寺書店の前にもう一か所確認しておきたいロケがあった。それは中西美乃生さんが暮らしていたお家。この方は作詞家なかにし礼氏の遺作「血の歌」ですべてが語られた姪にあたるシンガーソングライター森田童子さん。家は既に取り壊され建て替えられてしまった。しかしどのような環境で暮らしておられたのか少し興味があった。今は他人のお家なので周りの雰囲気だけ確認、手短に国分寺駅に移動する。

交差点角地がお住まいだったロケーション

踏切も近く大通りに面しているのが意外だった

在りし日のご自宅(2014年4月)

 

国分寺駅南口で国分寺書店のあったビルは直ぐに見つけることができた。想像していたより繁華な駅前でロケーションとしては良いように思えた。しかしテナント募集の張り紙がありシャッターは閉まっていた。ここにかつて国分寺書店はありオババは実在した。後日談としてオババは2人いたという衝撃の事実も作家本人から語られている。高校生の頃、ラジオを聴いて想像していた間口の狭い木造モルタルの小さな書店より随分とモダンで立派な店構えだったのだなと思った。

南口徒歩1分

1Fに書店はあった

 

アド街ック天国」でも紹介されていた (著作:TV東京・ハウフルス

 

80年当時で既に書店は閉店していたことを考えると既に半世紀の時が流れたことになる。このテナントビルもいつ取り壊されてもおかしくない。自分の残りの人生はこういった記憶の補完と確認作業に終始しそうに思えてならない。

隊長は退屈気味

本日の走行距離66.45km ロードバイク積算 22,149km  

本日の走行ルート